ドローン誘導システム(TSドローン)

屋内やGPS受信がクリアでない非GPS環境での測量・点検に有効!
市販機材の使用で、導入・運用とも低コスト!
ドローンと測量機械を、当社の開発したソフトウェアを介して通信と制御を行う一連のシステムです。
ドローン(マルチコプター)にレーザー光を反射する反射プリズム(コーナーキューブ)を取り付け、測量用の自動追尾トータルステーション(TS)で追尾します。
リアルタイムでドローンの位置を計測し、あらかじめ決められた3次元位置とドローンの位置の差分を求めてドローンを自動誘導。既存のドローンの小改造と、広く流通している測量機械を用いるため、高額な投資が不要。安価に自動化と省力化が得られるシステムです。
4つのメリット
すぐに使える実用性の高いシステム
①オペレータの熟練が不要!
目標への誘導に、人的な習熟や経験は不要です。成魚はソフトウエアが行い、ドローンのモーター始動から着陸まで、完全に自動航路化します。
②インフラ点検に威力を発揮!
ドローン位置は1㎝単位の高精度で誘導。水平、鉛直とも10㎝単位でホバリングが可能。壁面や路面に近接して飛行できます。
③測量(工事測量)を効率化!
撮影位置を正確に求めることができるので、
滞空標識(GCP)の設置を大幅に縮減できます。
④飛行範囲を定義し、安全飛行!
正確な飛行エリアや地形の起伏に合わせた
低空飛行を容易に設定できます。
各種機能
実用的な機能が充実!
①方向角補正

ドローン移動で得た座標差から方向角を導き、ドローンの向きを補正します。
②障害物回避

事前に障害物を登録すると、自動で回避ルートを生成します。
(*別途、経路作成ソフトウェアが必要です。)
③TS複数台対応

建物の表裏や曲がったトンネルなど、1台のトータルステーション(TS)でドローンを視準できない現場で威力を発揮します。
④移動スピード調整

目標座標が遠いと速く移動、障害物の近接箇所ではゆっくり移動。作業時間の縮減と飛行の安全を同時に確保します。
スペック・仕様
項目 | 数値・仕様 |
---|---|
追尾可能距離 | 800m程度(測量器械のスペックに依存)* |
目標点数 | 無制限 |
ドローンを受け渡し可能なTS数 | 現在は2台まで(無制限可能) |
ホバリング静止精度(水平・鉛直) | ±5㎝(連続3秒)・±10㎝(連続20秒) |
ホバリング時間(経過後に移動) | 任意 |
カメラとシステムの時刻同期 | 対応済み(動画・静止画とも) |
*PhantomやInspireに搭載する標準的なプリズム(ライカ社製ミニ360度プリズム)と
Sokkia ix-1000の追尾可能距離は280mです。
よくあるご質問
■機器について
Q1.ドローンの対応機種は? | A.DJI A3+Lightbridge2搭載機種。Phantomシリーズ(3以降、Standard除く)・Inspireシリーズ・MavicPRO・MATRICE600。 |
Q2.測量機械の対応機種は? |
A.自動追尾機能を有する測量機(トータルステーション: 略称TS)です。 トプコン社およびソキア社は対応済み。トリンブル社は制作中。ライカ社は許可申請中。いずれのメーカーも全ての機種には対応していません。詳細はお問い合わせください。 |
Q3.タブレットの対応機種は? | A.詳細はお問い合わせください。データ遅延等の問題が生じるので指定機種以外の動作は保証しかねます。 |
■航路データに関して
Q1.データの座標系は? | A.公共座標、任意座標の両方に対応しています。 |
Q2.航路データの作成は? | A.お客様で3次元テキストデータ(CSV)を作成していただくか、「TS Drone 3Dソフトウエア」をご利用いただくか、2パターンからお選びください。 |
Q3.TS Drone 3Dソフトウエアとは? |
A.ドローンを誘導する目標点座標(3次元座標)が容易に作成できます。 計測対象物が複雑な形状でも、基準範囲や障害回避、移動スピードなどの複雑な設定を自動で行い、測定結果の表示や検証も可能です。なお、誘導システムとは別に使用料が必要です。 |
■その他、請負や付帯サービス
Q1.テストフライトやデモンストレーションは可能か? | A.誘導システム(ソフトウエア)と数点の目標点サンプルデータを無償で提供します。ドローンおよび タブレット、測量機器は原則お客様でご用意いただきます。もちろんデモンストレーションも承ります。 |
Q2.購入はしないが、計測請負は可能か? | A.対応できるよう準備中です。 |
Q3.レンタルは可能か? | A.測量機のレンタルは有償で承ります。ドローンのレンタルは行っていません。 |